数ある双眼鏡 どれを選んでよいのか迷ってしまいます。
今回は難しい説明は少なめに、
重要なポイントだけ押さえておきましょう。
私が一般的に使うのに特に大切に考えているのが
『倍率』 『視野』 『アイレリーフ』 の3点です
まず皆さんが一番気になるところで
一番重要なポイント、まず
『倍率』を考えたいと思います
70m離れたところから肉眼で見たイメージです

8倍の双眼鏡で見たイメージです

10倍の双眼鏡で見たイメージです

*70mというのはサッカーや野球など屋外競技を
スタジアムから見るときに一番よく使うであろう距離です
どうしても高倍率のものに目が行ってしまいますが
高倍率=見やすい にはなりません。
用途に合わせた倍率を選びましょう。
旅行 6倍~12倍
室内スポーツ 6倍~8倍
屋外スポーツ 8倍~12倍
アウトドア・レジャー 8倍~10倍
コンサート 8倍~12倍
演劇鑑賞 6倍~8倍
美術鑑賞 単眼鏡 4倍~6倍
よくズーム機能付きのものがありますが
視野が狭くなる、暗く見づらくなるなどの
弊害があることを知っておきましょう
ポイント1・一般的に倍率が高くなれば視野は狭くなります
・倍率が高いと選手を追うことができなくなります
・手持ちで手ぶれをおこさず快適に見れるのは10倍までと言われます
二番目に重要なポイントは、
『視野』です。
双眼鏡をのぞいたときに一度に広い範囲を見渡せれば
目標物を探すのも楽になります。
同じ倍率の双眼鏡でも視野の広い物、狭い物があります
広視野タイプ(広角タイプ)と呼ばれるものは
『見掛視野』が65°以上のものを呼びます
スポーツ観戦等、動きの大きい場合は特に気にして選びましょう
三番目に重要なポイントは、
『アイレリーフ』です。
少し聞きなれない言葉が出てきてとっつきにくい感じがしますが
メガネをかけている人と、女性には特に重要なので少し頑張ってください
アイレリーフとは
レンズをのぞいた際に、全視野を見ることができる
目の位置と接眼レンズ面との距離が「アイレリーフ」となります。
アイレリーフが長い設計(ハイアイポイント)のものほど
のぞきやすく、メガネをかけたままでも使用できます
アイレリーフ (双眼鏡を構えた時の目とのぞき穴までの距離)
これが実はけっこう短くて、7ミリ~18ミリ程度が一般的です
ということは全視野見るためには、
双眼鏡に目をべったりくっつけないといけないのです
特にメガネをかけている人は必然的に目とメガネのレンズまでの距離が
10ミリくらいあるので、この時点で7ミリを超えています
いくら広視野タイプの双眼鏡を選んだとしても
アイレリーフが7ミリ~13ミリくらいだったら
視野65°のつもりが視野 30°にも 20°にもなってしまうのです
双眼鏡を目から離せば離すほど視野は狭くなります女性は化粧品が付くのを遠慮して
どうしても顔にべったり目を近づけるのは嫌がります
そんな事を解消するためにも
ハイアイポイント設計(アイレリーフ15ミリ以上)が使いやすくなります
以上の3点を確認しながら
自分にぴったりの双眼鏡選びをしてください
双眼鏡の魅力は
コンサートやスポーツ観戦では、憧れのスターや選手が
手の届くような距離感に感じる臨場感
旅行やアウトドアで使えば、今まで気づかなかったような
新たな発見を与えてくれます
正しい双眼鏡選びで、今まで以上の喜びを感じとていただけると嬉しいです
最後に注意事項として
カタログ数値上は評価の高い双眼鏡も
実はのぞいてみると…なんてものも少なからずあります
最終的には自分の目で見て判断していただく事が一番重要になります。
まとめ・倍率は10倍まで
・広視野タイプ
・ハイアイポイント設計
・自分で実物をのぞいてみる
以上が一般的な使用用途の双眼鏡の選び方です
天体観測やバードウォッチングはまた別の選び方がありますが
今回はこれまでにさせていただこうと思います
次回は双眼鏡の快適な使い方を説明しようと思います